創業130周年
川上善兵衛の創業の精神に立ち戻る

代表取締役社長
神田 和明氏
- 6月に創業130周年を迎えます。
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創業者の川上善兵衛は、「日本のワインぶどうの父」と呼ばれています。彼が交配によって生み出した代表品種マスカット・ベーリーAは東北から九州に至るまで全国で栽培され、国際ブドウ・ワイン機構(OIV)にも登録されるなど世界的にも知られています。そもそも善兵衛がワイン醸造に情熱を傾けるようになったのは、当時稲作だけでは暮らしが貧しかった地元の小作人に新たな産業を興そうとしたから。育てた苗木は無償で分け与えていたので、県外のワイン醸造元から「善兵衛さんのおかげ」と今でも感謝されています。この地域に対する利他の精神に立ち戻ることを今年の抱負とします。
善兵衛生誕150年だった一昨年を機に、当社のワインを知っていただく取り組みを重ねたことで、徐々に成果が上がってきています。昨年のG20大阪サミットで「深雪花(みゆきばな)」の赤が世界各国の首脳に提供され、高い評価をいただきました。今年は数々のイベントやセミナーを準備させていただきましたが、環境の変化によって、お酒の消費が家庭にシフトする状況を鑑み、6月に「岩の原ワインと新潟のおつまみ」をテーマとした大型企画をオンラインで実施させていただく予定です。この企画をきっかけに、岩の原ワインをご愛飲いただいているお客様との良質なコミュニケーションを高めていければと考えています。 - 地域のための活動にも熱心です。
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3月に上越市内で活躍する芸術家の代表作品をラベルにあしらった「アートコレクションセット」を限定発売しました。この地域の自然や文化を広く知ってもらうことで地域創生の一助になればと考えています。また、今年は新潟県内で今までにない新しいチャレンジをした人に贈る「川上善兵衛・新潟県地域チャレンジ大賞」を創設。県内でのやってみなはれ精神を引き出すとともに、善兵衛の精神を新潟県の未来に受け継いでいただくための褒賞とします。
- 子どもの頃の夢は?
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相撲力士か知的な正義の味方、弁護士と思っていました。趣味としては北海道マラソン(フル)にチャレンジして、3年連続で完走しています。今年はえちご・くびき野100㎞マラソンでの完走に挑戦したいと思います。
- 概要
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所在地 〒943-0412 上越市北方1223番地
TEL.025-528-4002 FAX.025-528-3530創立 1890(明治23)年6月21日 事業内容 果実酒(ワイン)製造 資本金 1億円 従業員数 19人 ホームページ http://www.iwanohara.sgn.ne.jp 川上善兵衛記念館・岩の原葡萄園ワインショップ