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[円卓会議]新潟・胎内市内で脱炭素進む 中条中学校の生徒、講演会とJX石油開発を見学

 新潟県胎内市の先進的な脱炭素の取り組みを学ぶ講演会が11月1日、同市の中条中学校で行われた。全校生徒ら約400人が、地元で進められている洋上風力発電事業や、脱炭素社会の実現へ研究・実証を行う拠点「中条共創の森オープンイノベーションラボ NOiL(ノイル)」の取り組みなどについて理解を深めた。

 新潟日報社が新潟県と共催する「にいがた脱炭素プロジェクト」の一環。県内5中学校の生徒代表が参加する「中学生円卓会議」(来年2月9日、新潟日報メディアシップ)に向けて、学びの機会として実施された。

 

脱炭素の取り組みを紹介する胎内市と各企業の担当者

 この日の講演会は、「脱炭素と再生可能エネルギーの未来について考える」をテーマに行われた。胎内市の担当者が市の環境方針や取り組みなどを紹介した後、地元と村上市沖で進められている洋上風力発電事業について、発電事業者の企業連合に加わる三井物産の担当者が説明した。最後に、JX石油開発(東京)の担当者が、同社中条油業所(胎内市)内に設立した「NOiL」や同社の環境事業の取り組みなどを、クイズを交えて話した。生徒たちは、メモを取るなど熱心に聞いていた。

JX石油開発中条油業所内を見学する生徒ら

 講演会の後、生徒の代表5人らが中条油業所を見学。次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」の主原料であるヨウ素を生産するヨード工場を巡ったほか、6月に完成した「NOiL」の事務所も回った。事務所では、担当者から「地中熱など再生可能エネルギーで事務所の電力を賄っている」などの説明を受けた。

中条油業所の敷地内に建設された「NOiL」の事務所を見学する生徒ら

 参加した生徒たちは「勉強になった」「取り組みがすごい」などの感想を述べていた。