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[円卓会議]太陽光発電設備を支える金具 サカタ製作所と新潟県、安田中学校(阿賀野)で出前授業

 脱炭素社会の実現に向けて関心を高めてもらおうと、新潟県阿賀野市の安田中学校で11月14日、出前授業が行われた。新潟県と同市に製造工場がある金属屋根部品製造のサカタ製作所(長岡市)の担当者が、それぞれ脱炭素の取り組みを紹介した。

 新潟日報社が新潟県と共催する「にいがた脱炭素プロジェクト」のプログラムの一つとして実施される「中学生円卓会議」の一環。来年2月9日に新潟日報メディアシップで開かれる会議に向けて、安田中学校を含めた県内5校の生徒たちが、地元企業などの出前授業と施設見学を通じて、脱炭素への取り組みを学んでいる。

脱炭素へ新潟県の取り組みを説明する県の担当者

 出前授業は、安田中の1年生約50が参加。県の担当者が、脱炭素に取り組む必要となった地球温暖化について説明し、身近に取り組める30の実践「にいがたゼロチャレ30」や同市のメガソーラー施設「新潟東部太陽光発電所」設置など県の施策を紹介した。

脱炭素へサカタ製作所の取り組みを紹介する担当者

 続いて、サカタ製作所の担当者は、同社が金属屋根や太陽光パネルなどを建物に固定する金具を製造していることを説明。「金具は一度付けたら40年は付けっぱなしだ。それだけ信頼性の高い金具を提供しないといけない。社会的責任は非常に重い」と話した。脱炭素の取り組みでは、新潟東部太陽光発電所の太陽光パネルを支える骨組み製造や、製品の輸送に二酸化炭素の排出量がトラックより少ない鉄道や船を利用するモーダルシフトの採用などを紹介した。

出前授業で学んだことを語り合う生徒たち

 授業を通じて同社を初めて知ったという、石川遥彩さん(13)は「(脱炭素の)取り組みをしている企業だと知り、勉強になった。近くを通るときは、思い出すと思う」と話していた。