[円卓会議]新潟・阿賀野市は太陽光発電‘先進地, 安田中学校生がサカタ製作所と東部発電所を見学
地元企業などの脱炭素の取り組みを知ろうと、新潟県阿賀野市の安田中学校1年生約50人が11月21日、金属屋根部品製造のサカタ製作所(長岡市)の阿賀野工場を見学した。生徒たちは、太陽光パネルの取り付け金具の製造現場などを巡り、脱炭素に貢献する地元企業について学んだ。
脱炭素社会実現へ県民に実践を促す「にいがた脱炭素プロジェクト」(新潟日報社主催、新潟県共催)のプログラム「中学生円卓会議」の一環。2月9日に新潟日報メディアシップ(新潟市中央区)で開かれる円卓会議は、安田中学校を含めた県内五中学校の生徒が、それぞれ学んだ成果を発表する。
この日は、生徒が3班に分かれて見学。工場内では、プレス加工機で、ロール状に巻かれた鉄板から金具が自動でできる様子を、生徒たちはじっくりと観察。担当者は「大きな工場だが、全て自動化されているので現場で働いている人は7人だけです」と説明した。
展示コーナーでは、ガラス張りの床下に、太陽光パネルを金属屋根に設置するための金具などを並べる。製品に直接触れるスペースもあり、生徒たちは軍手をして金具の感触を確かめていた。
屋外では、二酸化炭素の排出量が少ない鉄道を利用するモーダルシフトを推進している同社の積荷作業を見学。トラックに積まれたコンテナ二つに機械を使って商品を手際よく積んでいた。
工場見学の前には、同社近くの小高い丘の公園から新潟東部太陽光発電所を観察した。
地元にある企業による脱炭素の取り組みを知ることができて勉強になったという、白井蒼丞さん(13)は「あまり脱炭素について分かっていなかったが、工場を見学して(取り組みが)すごいと思った」と話していた。