- 紙面シリーズ
環境について学び、日常生活での実践につなげる「にいがた環境フェスティバル」(新潟県主催)が11月9日、JR新潟駅CoCoLo新潟1階吹き抜け広場「ガタリウム」と南口中央広場で開かれた。ステージイベントやワークショップ、クイズなど多彩な催しが実施され、参加者は脱炭素社会の実現に向けて何ができるのかを楽しみながら考えた。
スゴい!みんなの環境活動が表彰されたよ
優れた環境保全活動を行う県内の個人、団体をたたえる表彰式が行われた。はじめに、プレゼンターの鈴木康之県副知事が挨拶。「各取り組みには地域とのつながりや新しいテクノロジーがあり、自分の暮らしとどう関係づけるかという視点があった。自分ごととしているのが印象的だった」と総評した。
第30回新潟県環境賞は6団体が受賞し、その中から大賞は、佐渡市立赤泊小学校が受賞。2022年の大雪の際、雪害の原因ともなった竹を、料理や器にアップサイクルするなど環境資源として捉え直した活動「竹プロジェクト」が評価された。
また、同賞の30回を記念した特別賞は、魚沼市の星麻衣さんと長岡市の与板町ほたるを守る会が受賞。与板町ほたるを守る会は長岡市与板地域を流れ、ホタルの生息域となっている千体川を清掃し環境を守っているほか、地元商店と協力しホタルをイメージした商品を開発するなど地域活性化にも取り組んでいる。星さんは年に4回、子どもを対象にした環境教室を実施。魚沼市の環境フェアや市民向け講座イベントでも啓発活動を行ってきた。
星さんは「日々の生活の中で行う地道な活動こそがエコ活。知り得た情報やアイディアを、特に子どもたちに伝えていきたい」と話した。受賞者の詳細はQRから。


さあ、今からなれる!ちきゅうをまもるヒーロー!
県内大学生でつくる脱炭素へ向けた普及啓発チーム「ゼロチャレ30士(さんじゅうし)」は、佐渡市で行った活動「佐渡One泊(わんぱく)チャレンジ」について報告した。
まず、遠浅の砂浜ビーチが広がる長石海岸で清掃活動を行い、拾ったごみを使ってリース(輪型の飾り)作りを行ったと報告。ステージでは、プラスチックのスプーンやフォーク、魚の網などを組み合わせた完成品を披露した。また、学習会では、同市の佐和田中学校と両津中学校の2校を訪れ、市内で起きている環境問題や地球温暖化といった課題に対し、解決のために何ができるのかを議論した。
ゼロチャレ30士は最後に「ちきゅうをまもる“ヒーローになろう!”」とポーズを決めて脱炭素社会の実現に向けたアクションを呼びかけた。また、南口中央広場のブースでは、カーボンゼロの実現に向けた「にいがたゼロチャレ30」を周知した。

クイズに答えて「脱炭素」を身近に
だつたんそうしようのブースでは「脱炭素クイズ」を行い、4つのクイズに答えると、ダツボンのアクリルスタンドなどをプレゼント。知識を深めてもらうよう、詳しい解説を書いた用紙も配布した。

