- 紙面シリーズ
夏はエアコンの使用が増え、環境や暮らしの中でのエネルギーについて考えることが多くなる季節です。外出時に冷たい飲み物が欠かせないこの時季は、マイボトルを取り入れる絶好のタイミングでもあります。この機会に、マイボトルの利用や省エネ家電の活用など、身近でできる脱炭素アクションを始めてみませんか。用途が広がるマイボトルや省エネ家電の今を紹介します。
もっと広がる! マイボトルの楽しみ方
ペットボトルは、製造・廃棄・リサイクルの過程でCO2が発生するため、ペットボトル飲料を買うかわりにマイボトルを利用することは脱炭素につながります。
新潟ロフト(新潟市中央区)では、底を取り外して洗えるタイプや、飲み終えたらコンパクトに折りたためるシリコン製など約70種類のマイボトルを取り扱っています。圧力で内部が膨張するため、これまで入れることのできなかった炭酸飲料に対応した商品も販売されていて、持ち運べる飲み物の幅も広がっています。マネジャーの矢野勝也さんは「ごみの削減にもなり環境に優しいマイボトルをぜひ活用してみてほしい」と呼びかけます。

お得なサービス、スポットも
マイボトルを持参し飲み物を購入すると受けられるサービスもあります。喫茶室知足(同区)は、マイボトルを持って行くと注文したドリンクを最大で通常の1・5倍多く提供する「増量サービス」を実施しています。アイスやホットを問わず、コーヒーや紅茶など全てのドリンクメニューに対応しています。また、ランチタイムを除き、希望者のマイボトルに無料で水を入れる取り組みも行っています。同店の土田孝子さんは「お得感を入り口にマイボトルの活用が広がり、環境負荷低減につながったらうれしい」と話します。
このほか、スターバックスコーヒーなど、マイボトル持参による割引サービスを実施している店舗もあります。
また、イクネスしばたをはじめ新発田市内の公共施設の冷水機を給水スポットとして利用できるほか、上越市の柿崎総合体育館や板倉コミュニティプラザなどにも無料給水スポットがあります。新潟市や新発田市のホームページでは、マイボトル持参によるサービスを実施するお店や無料給水スポットの一覧が掲載されています。

マイボトルが並ぶ店頭

土田孝子さん
家電を見直して、かしこく省エネ
厳しい暑さを乗り切るのに欠かせないエアコンは、使い方を工夫することで省エネにつながります。1、2週間に1回のフィルター掃除で冷房効率を保つことや、室外機の周りに物を置かず空気を効率的に循環させることも効果的です。
最近はフィルター掃除機能だけでなく、AI(人工知能)が室温や使用状況を判断し、快適な温度を保ちながら過剰な運転を抑えるモデルも登場しています。ケーズデンキ亀貝店(新潟市西区)の部門長、鯉野久美さんは「快適さと節電を両立できる製品が増えている」と話します。

実現できるようになっています」と語る鯉野久美さん
省エネ性能はどんどん進化
省エネ性能が向上しているのはエアコンだけではありません。例えばトイレでは、使わない時に便座のフタを閉めたり、便座ヒーターの温度を低く設定したりすることで省エネにつながりますが、最新の製品ではAIが生活パターンを学習し、使用していない時間帯の温度設定を自動で低くする機能が搭載されています。また、照明器具は、人感センサー付きの製品にすることで、消し忘れによる無駄な電力消費を減らせます。冷蔵庫も断熱性能の向上により、20年ほど前に比べ、4、5人家族向けの500リットルクラスの製品で年間の電気代が約半分になっていますが、さらに食品を詰め込みすぎず整理整頓することや、ドアの開閉時間を短くすることで、より高い省エネ効果が狙えます。また、AIが開閉の少ない時間帯を分析し、自動で温度を調整して消費電力を抑える機能が付いた製品も販売されています。
鯉野さんは「長く使うものが多いからこそ、価格だけでなく、省エネ性能やランニングコストを踏まえて選んでもらえるといい」とアドバイスします。

