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リサイクルしやすい太陽光パネル研究中!
脱炭素ニュース
リサイクル性に優れた長寿命の太陽電池ソーラーパネル
新潟大学工学部の増田淳教授は、リサイクル性に優れた長寿命の太陽電池ソーラーパネル(モジュール)の開発研究に取り組んでいる。2030年代後半に想定されるパネルの「大量廃棄時代」を前に、リサイクルできるパネルを通じ、解決の糸口にするのが狙いだ。
同研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に採択された助成事業の一環で、北陸先端科学技術大学院大、青山学院大、岐阜大と太陽光パネルの製造・販売をする京セラと共同で行っている。
これまでのパネルは、四角形の小さな太陽電池(セル)を保護する封止材に挟まれた構造で、強固に接着されているためリサイクル性に乏しかった。また、紫外線などにより封止材から生じる酢酸が、セルの劣化を招いていた。
増田教授らは、封止材を使用しないパネルを考案。瓦を積み重ねるようにセルを接続し、透明なポリカーボネートで覆った。封止材がないことで、劣化を防ぐことに加え、セルの交換も可能にした。さらに、曲面での設置もできる。2030年までの実用化を目指すという。